誰もいなくなった地上を  と永遠に歩きたい

時間が止まったみたい不自然な静止した空間で

鍋は煮えていて蛇口から水が垂れるまま

ほんの少し前まで人がいたような空気

なのに自分以外は誰一人いなくて

車や人通りの多いところもまるきり静かで線路だって辿っていけて

どこまで行っても人も動物もどこにもいない

時間が止まったわけではないのを流れる水やさんざめく草花だけが証明している

わたくしと  がいることなんて誰も気に留めない

だって誰もいないからね

現実的にはそんなふうにならずにあらゆる機能が停止していくんだろうがそういうのじゃなくて

きっとわたくしと  だけ時間の隙間に取り残されてしまったんでしょうね

そういうのが一番いいんだから