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知らないを知りたくて

愛しい貴方の姿は今日もなく、残されたのは置き手紙。貴方の行き先を告げる標。それを頼りに、湖へ。律儀に置き手紙を残しこそするが、行き先はたいていここだ。虫や鳥の声すらない静かな空気。あるのは水の流れる音ばかり。穏やかな日差しが差し込む湖畔の木…

角の感触

「角って触られるとどんな感覚?」私をひざ枕をして頭をなでていたご主人様がふと言った。青と緑の境界のような瞳が静かにこちらを見つめる。……この状況はその、私が頼んだりしたわけではなくて、ご主人様がそうしたいと言うからこうなっているだけで。とに…